東京は雨の週末になりましたが、みなさんはどんな週末を過ごされたでしょうか。
今回は、イギリスで秘書として活躍されているJOPAの仲間、岡田友香さんからの英国便りです。
グリーンパークの写真と、記事に出てくるハンパーの写真(写真はハロッズの豪華なハンパー)もお送りいただきました。
イギリスは私も遥か昔に留学していた国で、当時のことを懐かしく思い出します。
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私はYouth Mobility Schemeという制度をつかって昨年の8月の終わりからイギリスに滞在しています。
Youth Mobility Schemeはワーキングホリデーのような制度で、語学学校に通ったり仕事に就くことができます。
オーストラリアやカナダなど他国のワーキングホリデーと大きく違うところは、滞在が2年認められているということと(他国は通常1年) 、
就労時間の制限がなくビザの有効期間中はフルタイムで普通のイギリス人と同じように仕事に就くことができることです。
この利点を活かして、私は昨年10月から日系銀行で秘書として働いています。

今日はイギリスならではの夏の楽しみ「ピクニック」をご紹介したいと思います。
イギリスは緯度が高いため(北緯51度、だいたい樺太と同じくらい)、今の季節は10:00pmくらいまで明るく、
湿度が低く過ごしやすいので、このきもちのいい夏をめいっぱい満喫しようと平日の夕方や週末には
たくさんの人がお弁当をもって家族や友人たちと公園に繰り出してピクニックを楽しみます。
お弁当は、手作り、デリやレストランのテイクアウェイ、スーパーのサンドイッチなど様々ですが、
ピクニック気分が俄然盛り上がるのがハンパー(Hamper)です。ハンパーとは、籐製のバスケットに
ワイン・お茶・簡単なおつまみ(ジャムやパテ、チーズ、ビスケットなど)・食器・カトラリーなどが入っていて、
これ1つでピクニックができてしまう便利なセットです。
内容も値段もいろいろですが、すごいものになると1つ£1000以上のデラックスなものも。。。
そこまで豪華なものはなかなか手が出せませんが、デパートやお店によってオリジナルのハンパーを販売しているので、
いろいろ試すのも楽しいです。
また、この夏の間の明るさを利用して、公園や広場では野外コンサート、演劇、オペラなどたくさんのイベントが
行われます。私も今週末は、シェークスピアの「夏の夜の夢」の野外公演が、ロンドン郊外のリッチモンドにあるHam Houseという
古いお屋敷のお庭で行われるので、友達とピクニックがてら行く予定です。
それにしても、イギリス人はどうしてこんなにもピクニックが好きなんだろう、と最初はとても不思議でした。
そしてピクニック人気の理由を私なりに考えてみました。それは…
- イギリス人には家族や友人との時間を大切にする人が多い。
平日もなるべく残業はせず早めに帰る人が多いので(平日夕方のラッシュアワーのピークが5:30pmすぎ!)、
プライベートを楽しむ時間も長いと思います。
- 雨が多く冬の日照時間がとても少ないので、日が長い夏の間にここぞとばかりに日光浴をする。
(会社のランチタイムの時間を利用して、公園のベンチで半裸になって日光浴をする人も!)
- 生活スタイルも質素な人が多く、お金のあまりかからないレジャー(ジョギングやハイキングなど)を楽しむ人が多い。
物価が高く、不景気なのでなるべくお金をかけず楽しむ工夫が必要なのかも…
- 大都市なのに大きな公園や緑が多い。
古くからある公園が多いため、大木が多く、お弁当をひろげるのにちょうどいい木陰もたくさんあります。
といろいろ考えてみましたが、理由はどうあれ、私もいつの間にかピクニックが大好きになっていました。
そよ風を感じながらみんなとわいわいしながら食べるお弁当って本当においしいし、なんともいえずきもちがよく、
とても幸せな満ち足りた気分になります。
そして、豊かさってこういうことなんだ、と気がつきました。こんな身近なところにお金をかけなくても楽しめる贅沢があったんだって。
そういう楽しみを知っているイギリスの人達ってステキだなぁと心から思うし、それがわかっただけでもイギリスに来てよかったと
思いました。
ぜひ次の週末にはご家族やお友達と連れ立って、お弁当持参でのんびり木陰でピクニックはいかがでしょうか?? :D
YO
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