2011年8月24日水曜日

福島原発事故を機に

みなさん

8月も終わりが近づくと、何だかさみしい気分になってきます。
子供のころ、夏休みが終わるのをさみしく感じたことが強くインプットされているのでしょうか。

今月は、JOPAメンバーの岩佐さんより、母としての想いが強くこめられた記事です。
改めて色んな事を考えさせられます。

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このところ不安定な天気が続いていますが、皆さま元気でお過ごしでしょうか。
CPSホルダーの岩佐亜由美です。

今回は明るい話題でも、秘書としての勉強・仕事のお話でもなくて恐縮ですが、最近思っている事を書いてみたいと思います。

 母のつぶやきー放射能汚染について

まずは3月11日の震災で被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。地震、津波、さらに福島の原発事故により、被害を被った方たちにはもうかけるべき言葉さえ見つかりません。胸が引き裂かれる思いです。

私には高校1年になる息子がおります。もう高校生ともなれば体格はほぼ大人と同じくらいに成長していますので、それほど心配する必要はない、と思う方もいらっしゃるかも知れません。でも、調べてみると、年齢が低ければ低いほど危険、また、まだ体が成長段階で、細胞分裂が行われているうちは少なからず影響を受けるとのこと。皆さんの中にもお子様がいらっしゃる方がいて、不安を抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。震災をきっかけに、原発、放射能汚染の事が気になりだし、ヒマさえあれば、ネットなどで調べる事が多くなりました。知れば知るほど、情報提供の不足や情報そのものへの不信感がつのるようになりました。私自身、何を信じてよいのかもう分からなくなっています。子供の健康を心配する親なら誰しも汚染されたものを食卓に出したくありませんよね。あちこちのスーパーを彷徨ってはため息をつく毎日。意を決して近くの大手スーパーの責任者へ「ベクレル表示をして欲しい、そうすれば風評被害も防げます」と訴えてはみましたが、「今現在は対応できませんが、今後の検討材料にさせていただきます」という返答でした。結局私は、独自で厳しく検査・管理している会社からネットで食材を定期購入することに決めました。スーパーも消費者、生産者の板ばさみ状態なのだということは理解できますが、それでもやはり消費者の健康が一番大事なのは言うまでもないことだと思うのです。諸外国よりも高い(*1)日本の暫定基準値(*2)で、「安全です、今すぐには人体に影響はでません」などと繰り返し言われても、不安が募るばかりです。私にとって衝撃的だったのは、福島に住む子供たちの小学校の給食に、あえて福島産の食材を使った事です。ただでさえ、放射線量の高い地域に住む子供たちに何をするのか!と。「風評被害」の意味をはき違えた大人たちの悲しい過ちです。日本国民の美徳とされる「忍耐強さ」がいいように利用されているのでは、と思うようになりました。「日本人はもっと怒ってもいい!」・・と、そうは思っても、「原発反対」のデモに参加するまでの勇気はなく、小さな署名運動くらいしかできない自分に、そして遅々として進まない政府の復興対策・除染作業に苛立ち、ジレンマを感じている今日この頃です。この話題はとてもセンシティブで、私がこの意見を発信することで、反対意見を持つ方、ご気分を害される方もいらっしゃるかも知れませんが、子を持つ一人の母としてのつぶやきとしてお許しくださいませ。

追記)
乳幼児を抱えるお母さんたちの苦労に比べれば、私などはかなりいい加減なもので、加工食品(調味料とかジャムなど)などは気にせず、特に息子に行動を規制するようなこともモチロンしていません。できる範囲で防ぎたい、という思いでおりますので、気になりだしたらまさに「キリ」がありません。この辺りもどこで線引きするのか、悩ましいところです。「集団ヒステリー」などと言われないよう(!)、ひっそりと、でもしっかり情報収集していきたいと思います。

<参考資料>
(*1) http://yokohama-konan.info/wp-content/uploads/2011/06/kizyunti.pdf 
(*2) http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf


 ドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」

それともう1つ。上記の話題に関連しますが、「100,000年後の安全」というドキュメンタリー映画をご存知ですか?ご覧になった方もいらっしゃるかとは思いますが、これはフィンランドが現在建設中の世界初の「高レベル放射性廃棄物の永久地層処理場(オンカロと呼ぶそうです)」について描かれています。避けては通れない、人類、地球の未来にとっての厳しい現実を目の当たりにし、ショックを受けました。深く考えさせられる映画です。映画館での上映は終わってしまっているかも知れませんが、もしチャンスがあったら是非ご覧になってください。


 ドキュメンタリー映画「ガイア・シンフォニー」

お口直しにもう1つ、お勧め映画をご紹介します。地球について考える「ガイア・シンフォニー」という、こちらもドキュメンタリー映画ですが、地球は繋がっている、という壮大なメッセージ性のある映画です。美しい音楽、映像でとても癒される素晴らしい作品です。http://gaiasymphony.com/ 友人からの勧めで観にいったのがきっかけですが、私が今年出会ったイチオシ映画です!でも、あまりに気持ちがよくて、眠ってしまう時もありますが・・・(笑)それもアリ、ということで!

とりとめのない内容で最後までお付き合いくださり、有難うございました。最後になりましたが、被災地福島、東北の方たちに1日も早く笑顔が戻りますように、心からお祈り申し上げます。みんなで力を合わせて行きましょう!

AI